やってみせたくないし、言って聞かせるのはいいけれど、させてみるのも大変だし、ほめてやるのはいいけれど、そこまでして人を動かしたくないなー

比喩だよ。


なんていうかさー、「料理を学ぶなら皿洗いを二年やってから」とは言わないし、弟子に真似されないよう客に出したソースの鍋に磨き粉突っ込むとかそういう時代じゃないけれどね。

 町中華に見学に来てもラーメンとか野菜炒めとかしか見せられないし、見学者の勉強の為だけに客に出すわけでもないフカヒレだの干しアワビだのこっちの予算で買ってきて料理して「はいどうぞ」とか、次に料理させて「上手にできましたね♡」とか、世界では通ってもここじゃ通さない。
 「五年見学して目で盗め」なんて言わずに賄い作らせたりとかしてるけどさ、期限が短い上に「買い出し」とか「配達」から『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ 』するのかと思うと絶望感はある。前のとこでも、ほとんどなんもやらず見てばっかりだったのも頷ける。
 そりゃあ、向こうとしては「見学に行ったのだから、今日はフカヒレ明日は鮑、明後日は燕の巣が見たい」という希望はあるだろうけど、それなら町中華じゃなくて最初から超一流料理店へ行けよ… まあ、よっぽどでないと入れて貰えないのでこういうところに来たんだろうけど。