両手論法

子どものころ、ことわざ辞典というのを眺めていたことがある。そこに


い:「言うが花」  黙っているより話したほうがよい
い:「言わぬが花」 話すより黙っているほうがよい


と並んでいて諺の素晴らしさに感嘆したものだった。



さて、ネットで活躍される諸氏は両手論法の達人が多い。これは、同じ事象に対して対象的な「理路」を整備しておき、都合に合わせて選択するものである。

  • わけがない/仕方がない
    • 「○○だからといって、××していいわけがない」
    • 「○○だから、××してしまうのは仕方がない」
  • 全体/部分
    • 「この件だけみれば不合理かもしれないが、規則を破る/例外をつくると全体が破綻する」
    • 「全体の問題を、この件に押し付けていいわけがない」
  • 法律遵守
    • 意義の無い法律、意義を説明できない法律には従う必要はない、従うべきではない
    • 不要な場面だからといって法律を無視すると、必要な場面で法律を無視するようになる
  • コスト負担
    • カネの問題を解決するのは行政/国/誰かの役目
    • お前は無尽蔵に金があると思っているのか

このへん、もうすこしコレクションしてみたい。