"酒の何があかんの?"

http://d.hatena.ne.jp/Leiermann/20060308/p1

意図的に名前に傷を付けたいと思ってこういうことをする者が出てこないと言い切れるだろうか?例えば、私が高校生だとして、野球部所属の生徒にいじめられているとしよう。この者に報復しようと思えば、野球部に私が入部届を出し、そして即日不祥事を行えば良いのである。

 稀な、しかも恣意的な過誤を反証に。

 お訊きするが、19 歳と 364 日の人間と 20 歳の人間で、明確にアルコールへの耐性が異なるということはあり得るであろうか。あるいは、日本よりも早い年齢で飲酒が合法化される国も存在するが、国籍によってアルコールへの耐性が変化するのであろうか。

 Aと、A+1に明確な違いはあるか?

 それに、アルコールの効用は害ばかりではなく、益も存在するのであって、そんなことを言えばあらゆる飲食物は有害物なのであるが。

"----でない----は存在しない。"
"----も存在する。"

もしあなたが、飲酒という習慣を世の中からなくさせたいと思われるのであれば、酒を飲むことがいかに愚かな選択であるかを論証して、社会的合意を勝ち取るべく努力するしかない。法的強制力という権力の力を借りて自らの思想を実現しようとするのは、権威主義全体主義以外のなにものでもない

 法的強制力は権威主義全体主義。市民の社会的合意を、法律と呼ぶのだと思っていたが。

反社会的でも反道徳的でもないことを取り締まる法律は明白に「悪法」であるし、これによって摘発されたことは「不祥事」ではあり得ないのだということだ。

 私の祖父は酒が好きで、「死ぬ前に一度、孫と酒を酌み交わしたい」と常々言っていた。
(中略)
 結局私は酒を口にした。そしてその年、祖父は不帰の人となったのであった。

 全否定と部分否定の区別くらいつけて欲しい。

 緊急避難的行為と、その許容による法律の否定

一片のパンを盗むことは道徳的に罪であるには違いないでしょうが、それを地上の人間が地上の法で罰すことが果たして正しいことなのか?


 事件そのものの感想を。
 野球部員の単独事件(の発覚)なら、単独処分、部活動としての事件なら、部の処分。これが適当なんじゃないかな。今回は、夏の事件を引きずっているため、出場辞退によって夏の優勝についての疑義を抑えようとしたのかな、と政治的配慮を感じた。
 ロジックに関して。
 副作用の無い薬はないし、有害性の無い食品はないし、依存性の「全く無い」嗜好品はない*1。でも、薬なら麻薬と処方薬と店頭薬と分かれているし、食べ物でも河豚の調理には免許がいるらしい。嗜好品だって、コカインまでOKだった時代もあるし、マリファナOKな国もある。カフェインの規制は聞いたことが無い。少なくとも、「コーヒーがOKなんだから、タバコも認めろ」という主張はあまり聞かない。

*1:これは論拠なし。カフェインなんかを考えている