"自動ブレーキ義務化を検討 国交省、高齢運転の事故対策"

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170203-00000048-asahi-soci

前方の危険を自動車の装置が察知して停止する「自動ブレーキ」の搭載義務化に向け、国土交通省が動き出した。高齢者の事故対策の切り札になるとして、国連の作業部会に国際的な性能基準づくりを提唱。部会は1月、基準策定に着手する方針を決めた。国交省は国際基準ができ次第、法令を改正し、全新型車への搭載義務づけを目指す。

http://www.corism.com/special/other/2649.html

ブレーキをかけても良いが、クルマを自動停止させてはいけないという国土交通省の誤った指導があったため、クルマを停止させる技術や性能を持ちながら、ブレーキをかけて衝突の被害を軽減するだけの仕様でしかなかった。悪い表現だが、国交省は「被害軽減は良いことだが、必ずぶつけろ」と指導していたことになる。

 国土交通省では、「クルマが自動で停止するようになると、ドライバーが気を抜いて前方を注意しなくなったり、ブレーキを踏まなくなったりする」との発想からクルマを停止させなかったのだ。その結果、高い技術を持ちながら、日本の自動車の安全技術は長く停滞することになった。

その間に、研究開発を進めたヨーロッパのメーカーやサプライヤーは、積極的にクルマを停止させて衝突の被害を防ぐ仕組みを開発し、どんどんクルマに搭載してきた。特に積極的だったのが安全に関して定評のあるボルボで、シティセーフティやヒューマンセーフティとして追突回避・軽減ブレーキを搭載してきた。

 ボルボ が、これを国内でも販売しようとしたとき、国土交通省の前述の指導が引っ掛かり、すったもんだをした挙げ句、ヨーロッパでも認められていることから、何とか日本でもクルマを停止させる自動ブレーキとしての追突回避・軽減ブレーキが認められるようになった。

 そのボルボとほぼ同時に申請を進めていたのがスバル で、当初ミリ波レーダー+カメラ方式での開発を進めていたが、それだとコストダウンが難しいため、カメラを2個使うステレオカメラ方式での開発を進めていた。

 ステレオカメラを使うアイサイトが完成したタイミングが、ボルボの申請と重なったため、クルマを停止させる形でのアイサイトを搭載することができた。スバルにとっては、ボルボの外圧がラッキーな結果をもたらしたのだ。


アイサイト以外、すっかり海外勢にやられた予感。