「自動運転電気自動車」は日本で生まれない

タクシー産業に決定的な影響を与える「自動運転電気自動車」は、たぶん外国で生まれそうな気がします。日本人技術者が難しく難しく考えているところを、ある割り切りでブレークスルーするのではないかと。たとえば最高時速は20キロでいいじゃないかとか、走れる道は当面は全道路の10%もあればいいではないかとか、そういう世界の中でまず実用化していくような気がします。

http://footcall.blog24.fc2.com/blog-entry-406.html

トヨタだかどこだかが、ハイブリッド自動車を作る際に、結構回生ブレーキに苦渋したという。

また、ブレーキについても踏力を変えてはいけないという規制を国土交通省が課している。このため、電気自動車やハイブリッド車に必要不可欠な回生ブレーキを安価かつ容易に使用することが困難だという。

http://e2a.jp/review/081120.shtml

従来のエンジン負圧を利用したブレーキブースターでは、ブレーキ踏力に応じた制動力を保つため、回生ブレーキ量を一定に制限していました。そうしないと、回生エネルギー量の変化に応じて制動力が変化してドライバーが不自然に感じるため、一定以上のエネルギーを回生せずに捨てていたわけです。それに対し、今回採用した油圧ブースター方式では、回生エネルギーの発生量に応じてブレーキ油圧を増減させられるため、減速エネルギーをすべて無駄なく回生できるというわけです。

http://www.honda.co.jp/CIVIC/civic-library/develop/vol4/index.html

MFiに乗っていた、衝突防止レーダーの話。
国交省の指導で、衝突防止レーダーが自動的にブレーキを作動させる一定時間前に、運転者に警告をしないといけない、とされていた。
一見、妥当そうな基準だけど、その為には、余裕のあるうちに警告が発せられることになる。普段運転して、5mとか10mとか余裕のあるのにピーピー鳴っていたら、機能をオフにするよな。そこんところで、国産勢は苦労していたそうだ。
でまあ、ボルボは、外圧を掛けて独自の手法を輸入した。MFiでは、国交省も話がわかる、と称賛してはいた。

「これまでは、車両同士の衝突回避に焦点を当ててきました。今回はこれをさらに進化させ、無防備な歩行者の安全性を向上するシステムを開発しました。新しいセンサー技術を採用することで、従来のシステムでは50%だったオートブレーキ機能を100%のフルオートブレーキにしました。私が知る限り、ここまで安全技術を進化させた自動車メーカーはボルボだけです。この新技術は、ボルボの長期ビジョンである“衝突しないクルマ”を実現する重要な一歩となります。 2020年までに、ボルボ車との衝突で死亡したり重傷を負ったりする人をゼロにすることが私たちの目標です」と述べています。

http://www.volvocars.com/jp/footer/about/NewsEvents/Products_Info/Pages/default.aspx?item=65

そんな感じで、日本で「自動運転電気自動車」を走らせようとすると、「自動車の前に、赤い旗を持った助手が走ること」とか法令が決められそう。あ、「B-CASカード挿入」も必須になるかな。