"ピーキー過ぎてお前には無理だよ"

"やけどに「ラップ療法」要注意 効果の一方、重症例も"
http://www.asahi.com/national/intro/TKY201207060675.html?id1=2&id2=cabcahah


 えーと、細胞が発育するのに水が(概ね)必要だ、ってことには異論がないと思う。細胞ちゃんをシャーレから取り出して、鳥取砂丘に放したら、この先生きのこるのは困難だろう多分。で、途中抜かすが傷の治癒に必要な湿潤環境にも程度があって、「アンダーな湿潤環境」「ニュートラルな湿潤環境」「オーバーな湿潤環境」に分類できる。ある種の人が非難する、旧来のガーゼ療法は、まあ、「どアンダーな環境」であり、治癒には今ひとつな面もある。そして、ある種の権威が勧めるものは、弱アンダーに設定されていることが多い。初心者が扱って振り回しても破綻しないようになっている。
 で、ラップ療法は、もう、最初からオーバー気味である。定地旋回円ですらオーバー。環境が変わったらもう、オーバーなんてものじゃない。自動車ならスピンするレベルである。提唱者は、「すげぇよく回るよ。滑り出したらカウンター当てればいいじゃん」と、スイスイコーナーを回っていく。で、哀れなシンパは、「へー、あんなに簡単に回れるんだ」と、同じようなRのコーナーに同じように突っ込んで、しかし雨だったり、下り坂だったり、積載量が違ったり、ガードレールに刺さって初めて何かが間違っていたことに気づく。


 事故る奴は、不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまったんだよ…