苗は苗床で、稲は田んぼで

 稲は種から育つけど、田んぼに種籾を撒くようなことはしない。苗床で苗を育てて、それを田んぼに植える。植物も、大きな鉢にいきなり植えず、小さな鉢に植えて植え替えを繰り返す、こともある。なんていうか、あまり大きな生育環境だと育ち難いようだ。
 また、細胞も、いきなり多数のシャーレに希釈して撒かず、適度な密度に植えて、密度が上がったら剥がして希釈し、また複数のシャーレに撒いたりする*1


なにか商売には、場の密度なんか「も」大事で、広い大地にただ撒いただけの種はあんまり芽生えず、一度苗床で育った苗は、よく育ったりする。
 
 
日本は、1億人の単一市場。
米国は、2億人の市場。
欧州は、多くて5千万程度の小市場が多数存在していた。現在、5億人の単一市場になりつつある。

*1:それは、細胞自身の出す増殖因子が低密度培養だと希薄になること、また、あまり密度が上がると接触阻害が起きたり、形態が変わることにあるのだけど、なんか示唆に富みそうな話でもある