フェアトレード

http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/05/post-ce74.html

ブラジル産他とはまったく味も性能も嗜好も違う、特別なタンザニア産のコーヒーがあるのであれば、現物市場で統合されることなく、特別の買取先が市場価格と関係なく買い付けに来ることでしょう。

 ただし、そうなると先物市場の恩恵からは切り離され、個別の少量の相対による市場ができるだけのことです。そうすると、需要地からさらなる暴力的な価格要請に見舞われる。結果として、より過酷な市場価格の乱高下に見舞われることになり、安定した生産計画どころではなくなることでしょう。もちろん買い付ける側からすれば、そんなものは知ったことでは在りません。安く買うのが目的ですから。

フェアトレード」ブランドを樹立し、通常のコーヒー豆より高価格で販売することに成功したとしても、それはブラジル市場とはリンクしない乱高下に見舞われるよ、という話。プレミアムブランドとして乱高下するかもしれないが、ブラジルコーヒーと同程度の並豆としてなら売れるので、そこまで悲観する必要は無いような気も*1
イラスト、電気、長距離バス、価格についての話は難しいのう*2

*1:プレミアムブランドとして、流通や販売管理、広告宣伝に金が掛かるため、一定以上のプレミアがつかないなら、ブラジル豆を右から左に流すことに比べると、赤字を出しまくるのでフェアトレード以前より悲惨である、とタイプはできる

*2:「価格」は、費用、需要、競争の三つの要素で決まると中学校だっけ?教えられるが、供給過剰になると需要や競争で決まるんだよね。費用で決まって欲しいという願望はあるのだけれど。