"補給の軽視"

ところが弱い所を通過せよ、という命令は出しにくい。後方にいる参謀将校は弱い所がどこかわからないからだ。つまり現場の最前線にいる分隊長(突撃隊長;多くは下士官)の判断に委ねるしかない。防御側は塹壕内でローカルな戦力を移動させること容易だから、攻撃側もそれに応じてフォーメーションを変える必要がある。そして下士官の養成に努める必要がある。つまり戦闘の指揮が後方の参謀から現場の下士官に移行した。


この目的を達成するには長期間にわたる下士官クラスの全体的な指揮能力の底上げが必要である。これにはそれを許す社会の余裕と初等教育が絶対条件となる。第2次大戦で大国の軍隊とそうでない国の軍隊の戦闘結果の格差が極端に拡大したのはこのためだ。


文学表現という点で拙劣を通り越し無能な旧軍はこの攻撃方法を肉弾戦と名付けた。

http://ww1.m78.com/topix-2/infiltration%20tactics.html

 ただ、分隊長の判断に任せるというこの方式は現場の裁量を大きくし、その精神が現地の独走につながった、という説が結構好み。