ルールはルールだから

http://d.hatena.ne.jp/good2nd/20091103/1257210744
残留特別許可の例と似た案件かな。


普通に読み取る範囲では、「全ての不法残留者の希望者を、全て残留を認めるべき」と主張する人はおらず、立法の趣旨も、運用も、100万人とか一億万人に残留を許可するものではない。でまあ、裁量といっても、(悪い意味での)恣意的というものではなく、「在留を希望する理由,家族状況,生活状況,素行,内外の諸情勢その他諸般の事情に加え,その外国人に対する人道的な配慮の必要性と他の不法滞在者に及ぼす影響とを含めて,総合的に考慮*1」するもので、その解釈には幅がある。ので、裁判を起こして、許可の適否を問うこと自体は、Evilではない。個人的には、DoSはEvilだと思うが、特別在留許可を申し出た人とその支援者はDoSを狙ったものではないし(逆に、許可が出たものに行政が無効を申し出るとDoSくさいことになる)。


でまあ、命名において、両親(と支援者、弁護士)が、これまでの判例に鑑みて認められるべき、と考え、行政や下級審が、これまでの判例に鑑みても認められない、と考えているのなら、別に両親はEvilではないな、と、そのへんまでは思う。名前が決定されないと、国籍というか戸籍が発行されない、ことは、極めて例外的な(?)システムの穴だけど、それは仮IDでも発行する、ということで。


もし、親が、名前を1万文字にして長寿を願うとか、字体を二次元バーコードにして、ケータイで写すと住所氏名生年月日に名前、メルアドが入力できるようにする、とか、そしてそのために、一兆万円かけて日本の行政システムは更新されるべき、とか言うなら、完全に反対する立場をとるが。



んー、長々と書いたけど、スポーツなんかで際どい判定があって、それに審判がなんらかの判定を下し、それについて抗議、再判定を要求するというのは、そんなにEvilではない、と思う。もちろん、程度問題はあるけどね。