祟りだと思って耐え忍べ

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ある倫理水準を、絶対的と考える人と、別の倫理水準でそう考える人と、の論争は異端論争の如くになるなあ。
価格交渉みたいに、中間点で決着がつく(こともある)わけでなく、「自分が正義であり、従って自分に反対する彼らは悪である。反対言論は正義への攻撃であり、それこそが悪の証拠である」という主張が続いている。


パブリックな空間に、物質を拡散させる行為は、その必要性や社会的影響で規制が違う。
体臭は、法規制の対象にならないし、サリンは、一部の人を除いて、害が大きく散布の必然性が低いと考えられ、規制の対象になっている。排ガスは、一定の範囲で規制の対象になっている。香水は規制されず*1、コーヒーの香りもそうだ。「香水という化学物質を散布していいなら、サリンを散布してもいいのか」なんて相対化したら、宇宙開闢のように驚かれるだろう。


 

*1:もっとも、成分は規制対象ではあろう