局所最適の罠な話

http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20080727/p1
 人間は、100人が100人とも、右を向けといえば右を向き、右を向けといえば右を向き、右を向けといえば右を向く、わけではない。
 たぶん、右を向け、と言っても、18人位は左を向き、1人はしゃがみ込み、1人はどっかに遊びにいってしまうだろう。
 あ、正面を向け、といっても、10人は右を向いているかも。


 人間の品質管理をきちっとすれば、100人が100人とも右を向き、進め、と言ったらそのまま進み、崖があればそのまま100人が落っこちる、そんな集団が作れるに違いない。だけど、品質管理をユルふわにしておくことで、全員死滅することを回避できるようになっているのだはないか。もちろん、五族協和の楽土に進め、と言っても、従わずに反対方向に進んでしまうリスクはある。


 まあ、多様性の維持にはコストがかかり、逆に、遺伝子の修復がコスト的に完璧でないあたりに、多様性の源泉がある、みたいな感じ。