人はシートベルトのない車に乗る権利がある

http://www.h-yamaguchi.net/2006/11/post_0d7c.html


http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50692120.html

しかも、それを支払う能力があるなら、まだいい。支払い能力がなく破産した場合、結局結果のコストを支払うのは他人ということになる。選択したのはシートベルトのない車を買った人なのに、事故の後片付けをするのは他人。

 政府は、自動車の安全基準をどんどん厳しくしている。側面衝突、前面衝突、オフセット。そのため、キャブオーバーな軽トラックは消滅したし、また、そのコスト負担は客が担っている。
 この、安全をそれなりに追及した姿勢は、私は賛成しているし、多くの国民も容認している。これに反対する意見は、極めて稀にしか見かけることは無い。


 で、そういうときに思うのだけど、非安全な自動車で、自損事故を起こすのならいい。安全に問題がある自動車と、普通の安全基準の自動車で衝突し、通常の基準であれば軽症で済むと想定されるところが、重症になってしまっていた。これは、非安全な車に乗っていたことが過失なのだろうか。じゃあ、古い車に乗ることも過失で、二輪車に乗ることも過失なのだろうか。答えは出ない。
 まあ、答えは出なくても、国民の支持のもと、徐々に車の安全基準は強化されているんだけど。


ちょっと検索。
http://philolaw.hp.infoseek.co.jp/resume/2005/20050502.pdf
あまり良くわからない。


ただ、実例として、シートベルト「非着用」は、過失相殺が争われるようだ。
http://www.jiho-journal.jp/dokusha/hanketu/bunnshou/1539_2.htm

シートベルト不装着に関しては、時速100キロメートルで加速中の大型貨物車右後部に助手席側を追突させ、コンクリート防音壁にも助手席側を擦りつけ大破していることから「シートベルトを装着していたとしても、Aの死亡の結果を防止できたとは認め難い」と過失相殺を否認した。

 過失により、交通事故が起きた場合、「シートベルトをしていれば、被害を軽減できた」と、非着用は過失となる場合もある。エアバッグが付いていれば/二輪車じゃなくて自動車に乗っていれば/軽じゃなくて、ベンツに乗っていれば、被害が軽減できた筈、なんていう暴論は見ていない。ので、それは争点にならないようだ。もし、シートベルトを省いた車を買ったら、事故の際にはどういう扱いになるんだろう。