統計上の真偽の問題と、価値判断の問題

http://anond.hatelabo.jp/20080204211908

高齢出産する女は子供を危険に晒してんだよ。

なんだかなあ。

羊水云々は違うけど、全体では言っていることはコーダは正しいのに。

科学的に正しいことを言ったらたたかれるなんて、おーこわ。

それなんてルイセンコ?

http://anond.hatelabo.jp/20080205073450

という書き込みに、

高齢初産はリスクが高い。男性の年齢は、それほど寄与しない。という、科学的な話と、「腐る」という規範的な形容とは別だと思う。それだけ。どうでもいいけど、そういう意味で「腐女子」という言葉にはちょっと抵抗

http://b.hatena.ne.jp/REV/20080205#bookmark-7365378

 とコメントした。
 「35歳になるとお母さんの羊水が腐る」
 という発言に対して、医学的なリスクを以って発言を擁護する意見もあるが、医学的(科学的)なリスクの大小をもって、「腐る」という誹謗中傷(と解釈できる語句)を使うことは正当化されない、という趣旨。

男性の年齢がそれほど寄与しないとか関係あるのか。35歳以上の女を妊娠させたのは男なんだから責任は同じなんだが。

http://b.hatena.ne.jp/yuki_19762/20080205#bookmark-7365475

 「高齢出産する女は子供を危険に晒してんだよ。」という部分には、あまり関心は無かった。危険に晒す、という形容は妥当とは言えないとは思う。責任という点で、男女同じであるという点に異論はない。

追記

◎父親の年齢と自然流産の関係が、コロンビア大学の カリン・クレインハウス(Karine Kleinhaus, MD, MPH )氏らによって、米国産婦人科学会が発行する Obstetrics & Gynecology 誌8月号に1日発表されました


◎結果は、男性のパートナーが高齢になるにつれて、流産のリスクが増加することを示します。

http://www.rda.co.jp/topics/topics1817.html

◎父親が25歳未満の場合の自然流産率は、父親が25〜29歳の場合と比べて、約4割少なくなりました。

◎父親が40歳以上の場合は、父親が25〜29歳の場合と比べて、1.6倍となりました。

 こういう結果をもって、「精子が腐る」という言い方をすることも好まない。


ダウン症のリスクについて

一般には1/800という割合で発生しており決して稀ではない(染色体異常の中で最も頻度が高い)。20歳未満の母親による出産ではおよそ1/2000なのに対し、いわゆる35歳以上の高齢出産での発生率は、35歳でおよそ1/400、40歳でおよそ1/100、45歳でおよそ1/30と高率となっており、「統計的」には母体の加齢により発生頻度は増加する。しかし、これは、出産する女性が高齢であることのみが原因なのでなく、高齢妊婦の配偶者男性が高齢であることから染色体異常が起こりやすくなる影響も一部に含んでおり、特に、卵子は1個のみしか排卵されないため、多数からの選択が行われる精子と違って突然変異の影響を受けやすいということに起因する(生物の一般的特徴に過ぎない)。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4