"濃度10倍の強心剤 調剤ミスで男児死亡"

 ジゴシンは1000倍と1万倍に薄めた2種類が大きさの違う瓶に別々に保管されていたが、調剤担当の薬剤師はうっかり取り違えた。確認担当の薬剤師は、瓶をバーコード読み取り機にかざして薬品名と処方箋(せん)が合っているか照合したが、ミスに気付かず見逃した。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071003/crm0710032314028-n1.htm

 私の読解力が悪いせいか、「希釈工程のミス」なのか、「希釈済み溶液の選択ミス」なのか、いまいち分からない。
 さて、錠剤であれば、大概の内服薬は一回1〜2錠、一日1〜3回と相場が決まっている。一回10錠飲みなさい、と言われれば、へ、と聞き返すだろう。ところが、溶液の場合は、そうはいかないかもしれない。
 たとえば、一万倍を赤、1000倍を青に着色し、説明書に「新生児用ジゴシン(赤)/小児用ジゴシン(青) とか書いておけば、あれ?ぼく、新生児なのに青いシロップだよ?ママ、へんだよ!と、気づくことができるかも。理想を言えば、スーパー機械で、患者ごとのマイクロカプセルに調剤、なのかな。


 なんか、こういう事故は時に発生し、技術的な問題でなんとかなりそうなのに、なんとかならないというのは、残念なことではある。
 http://www.tip.gr.jp/pdf/2003/2003_10.pdf