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親戚の爺ちゃんが、心臓のなんとかで入院したのは、昔地方病院、割と最近循環器センターに変わったところだった。爺ちゃんの家からは、車で４０分、１５ｋｍくらいだったかな。田舎であれば、超遠いわけではない。冷蔵庫の缶コーヒーを飲みながら眺めたパンフレットには、自画自賛の文章がのっていて、つまり、心臓外科医２人の施設３軒より、５人の施設１軒のほうが、処理能力も成績もいい、そんな話。
ただ、そうであるなら、都会の大規模施設で研修するほうが、技量の上達には有効だろう。向学心を持った若者が、都会の大規模施設で研修し、さらに、技量の向上に繋がらない、地方の小規模施設への勤務を希望するだろうか。
○○*1の誤謬、というのがある。医療技術は、単独で入手できるものではなく、診療の積み重ねの中で形成されるものだ。○○*2では、アメリカ帰りの高度な技術を持った医師が、なんかの心境の変化で地方に戻ってくる。それを期待するのもいいけれど、実際は、キャリア形成から考えたほうがいいのかもと思わないでもない。
