あーいう努力、こういう努力

 たとえば、合計で10km走る、もしくは歩きなさい、という目標が出たとする。目標の意義は問わないことにしておいてね。陸上選手なら、60分もあれば達成できるし、disabilityがあっても、一日1km×10とか、一日100m×100、で達成できるかもしれない。そういう努力もある。
 これが、連続して10km走る(歩く)、となれば、難易度は上がる。それなりに健康なひとでなければ、実行はできない。
 さらに、競争で、100人中、10位以内に入る。難易度はともあれ、90人は達成不可能だ。「お前は努力不足だ。10人も達成したじゃないか」
 走り幅跳びみたいな目標もある。川を飛び越えなさい。川幅は2m。慣れない人が、挑んではボチャン、また挑んではボチャン。川の向こう側の人が、ずぶ濡れになった人を、「お前は努力不足だ」と笑い、それをみて跳ぶことを諦めたひとを、「お前は臆病者だ」と笑うわけだ。川の上流には橋が架かっていたりするんだけどね。