日本人の食物観

http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C873682283/E20070116205415/index.html

賞味期限や消費期限を過ぎた食材でも、加工の仕方によっては衛生的においしく食べられる。わが家で食べている食材のほとんどは賞味期限が切れている(つい買いすぎとなって冷蔵庫に眠ってしまうのだ。でも使い方次第でちゃんと食える)。

アップルパイなんかはしなびた林檎でも十分おいしい。これは普通の生活人の常識であると思うのだが、ニッポンの消費者はそれが許されないと息巻く。スーパーは不二家製品を売り場から一挙に撤去。

 実害のある(ありそうな)行動をした、という1種の過誤と、実害は無くても規則に反していた、という2種の過誤と、過誤と知りつつ実行した、という3種の過誤を、分けて考えるといいかも。
 自分が事故を起こしたときは「相手が飛び出してきたんだ」「疲れていた」「仕方なかった」、○○人が事故を起こすと「○○人だから、日本人の命なんてどうでもいいんだ」「殺人と同じだ」という、認知のバイアスか。

この問題に限らず2000年以降日本では「科学的知識の欠如の進行→間違った判断を下す→間違いが間違いと分からず他の人に次々と広まる」という悪循環が増えているのでは?

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 好きじゃない相対論的な書き方をすると、落とした食べ物を拾って食べることは必ずしも間違いじゃない。主語を省くのは卑怯ですね。自分で落とした食べ物を、自分で食べることは、そしてそれを他人に見せなければ、間違いとは思わない。人それぞれ。というのは、自分のリスクは自分で負担する場合にのみ、言っていい言葉だろうと思う。
 だから、価値観が相対化した動物がポストモダンな今日この頃、管理者が従業員に判断基準を広報し、それを守らせなければならない。で、それを顧客に説明し、顧客はそれを参考に自分で自分のリスクを管理する、と。
 カイゼンは日本の美学だけれど、勝手に改善し、プロダクトを駄目にしちゃうダメカイゼンも、日本の特徴だとか。