ベイズ推定って知ってるかい

http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20100611083558
ここのブックマークにちょっとコメントした。


面倒なので書評を転載。
あと、検査(調査)は、偽陽性偽陰性について考えると吉。


http://www.amazon.co.jp/gp/product/415050363X

 絶対リスク、相対リスクの説明がとてもよくわかり、本日のある医学会で、あるがん検診の死亡率減少の話が出たので、それは相対リスクによる死亡率減少ですよね、絶対リスクではどうなりますか?ととある講演された教授に質問したら答えられませんでした。日本の医学会のレベルも知れたもんだなあ。でもこんなレベルでは検診を受けろといわれる人がかわいそうだ。

相対リスクと、絶対リスクの話ですが、ある種の印象を操作する作為を持って、相対リスクが健診の宣伝に使われているという指摘はまさにその通りですが、乳がん健診等の予防あるいは早期発見事業で相対リスクを使うのは理論的にも絶対間違いです。
なぜなら、治療効果判定ならば、患者が母集団ですから、有病率など関係無しに相対リスクとおなじ計算でよいわけです。
しかし、健診の場合は、健康者の利益を考えますから、対象となる健康な人間を母集団としなければなりません。
したがって、そこには有病率が必ず考慮の対象になります。その意味で、絶対リスクの計算でなければなりません。
普段、治療効果判定の計算ばかりしていると、この区別がわからなくなって、予防的事業の効果も相対リスクで考えてしまうわけです。