進化論批判

http://anond.hatelabo.jp/20061226222936
匿名ダイアリーで、釣り記事。


えーと、あなたは、投げたボールの位置を、正確に予測することができるだろうか。
思いもよらない方向に飛ぶことを、何度も経験したはずだ。
これは、科学の基礎となる、ニュートン力学の限界である。
つまり、ボールが飛ぶ方向は、明確な人の意志によってなされているのだ。


という論法。

実はこの手の話は感情的になる人間が必ずいる。しかし、大事なことは追試をどう行えば進化論が肯定・否定されるかを彼らが提示することはないという事実だ。

 んー、ワトソンとクリックがDNAの二重螺旋を表明して以来、進化論を否定も肯定もする必要性はなさそうな。
 セントラルドグマがあって、突然変異があって、もちろん、DNA→RNAは一方通行ではないけれど、がんばって首を伸ばすと逆転写酵素が発現して首伸ばす遺伝子を気持ち多めにしてくれる、ような機構は知られていない。ゲノム遺伝子の改変によらない「遺伝」も、これから色々発見されるとは思うけど、だからといってそれがダーウィンの否定となり、さらに何とか様の存在を証明するかというと違うと思う。ダーウィン様派と木村様派の争い?みたいなものもあるらしいけど、遺伝子配列の変化と、表現型の変化は一致しないという、それだけの話に思える。selectionは、表現型にかかってくるし。

伝えたいことは進化論の科学的な証明プロセスはありえない存在であり、進化論を科学と扱うことを否定して貰えればそれでいい。

 進化論が科学でないとしたら、分子遺伝学、比較解剖学、も科学じゃなくなっちゃうのかな。