日記の断片:ネタバレ

 自作の付帯情報をコントロールする権利は作者側に帰属し、例え売上を減らそうと、コミュニティーの活力を減らそうとも、作者は情報を制限する権利がある、という主張自体に非難するいわれはないかもしれない。でも、そんなことをいう人間も出版社も大嫌いだ。
 どこかの作家のいう、俺の本を買え。図書館で読むな。ブクオフで買うな売るな。読み終わって捨てるときに表紙を破け、という主張は、最後の一文以外頷けないこともないけど。
 なんていうか、感想を書くことは内面の自由の範疇に入ると思うので。


追記:下記の反応を頂いた。
 非難中傷を狙って、「筆が滑った」印象はあります。感想を公開することは、内面の自由の範疇からは逸脱しますね。なにか行動を起こすときにはその影響に対し何がしかの責任が発生する、というのは了解しているつもりではあります。それでもやはり、感想を書いてWeb上にアップロードする行為を、差し止める「直接の」権利は著作者には無いと思っています。勿論、感想を書いた人間には説明責任が少なくとも発生し、それが十分満たされない場合には、誹謗中傷として掲載の取下げを要求されても仕方が無いとは思いますが。

http://inagawa.ath.cx/yamagu/Info/200512info.html#info20051227-2

鍵のかかった日記帳やネットワークに接続していないマシンのテキストファイルに感想を書くことは、内面の自由の範疇に入るでしょう。しかし、それをウェブに置いて広く公開してしまうことは自由の範疇に収まらないと私は思います。ウェブに置く=広く知られることになる、ではないのがややこしいですが、ウェブに置く以上広く知られることもあり不快感を表明されることもあるというのをわかったうえで公開するべきでしょう。