BRICOLAGE

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0317.html

そのためブリコラージュにおいては、貯めていた断片だけをその場に並べてみても、相互に異様な異質性を発揮する。ところが、ところがだ、それが「構造」ができあがっていくうちに、しだいに嵌め絵のように収まっていく。本来、神話というものはそういうものではないか、構造が生まれるとはそういうことではないか、そこにはブリコラージュという方法が生きているのではないかと、レヴィ=ストロースは見たわけである。

 幻想世界のアレなんかもそういえば、BRICOLAGEだったか。

 レヴィ=ストロースはこのブリコラージュという方法に、もうひとつ新たなしくみがあることを発見する。それは、雑多に集めておいた材料や道具の「断片」や「部分」たちが、一応は想定していた「全体」とのあいだであれこれ"対話"を交わすのではないかと見たことだ。その対話では、その民族や部族に特有な理性的なものと感性的なものは切り離されずに、「断片と全体が対話した内容」のすべてが検討される。
 そこを『野生の思考』では、「構造体をつくるのに他の構造体を用いない」と説明をした。

 麻枝准がこのモチーフで表現したいものは、いうだけ無粋かな。あやかしびとの主人公:双七くんも、特技はブリコラージュ。士郎も、実は、ブリコラージュも特技だ。朋也には、houseもhomeもfamilyも無かったが、士郎には全部あるのが違いか(仮だけど)。そういえば、智代もセイバーも、システムの上のほうに疎外されたキャラといえるかも。