"「おもしろくない」という批判ほど弱いものはない"

http://d.hatena.ne.jp/kiwofusi/20051128/p1

鍵本聡『理系志望のための高校生活ガイド』p.184

覚えられないもっとも大きな原因は、第一に「メリハリをつけずに覚えようとしている」ことにある。流れもわからずにすべてのキーワードを同じ重みで覚えていくのは無謀だ。社会の暗記に苦しんでいる多くの理系学生にこのような傾向が見られる。

だからまずはざっと教科書を読む。歴史の教科書は1冊の壮大な小説、地理の教科書は1冊の壮大な紀行文、現代社会の教科書は1冊の壮大な新聞記事だと思えばよい。そういう感じで読んでいけば、とりあえず大切な言葉すぐに覚えてしまうだろう。

 ぶっちゃけ、暗記力には個人差がかなりある。ふっかつのじゅもんを暗記していた人間を知っている。


 さて、HDDならぬ人間の頭で、社会を覚える際に重要なのは、目的意識と物語(史観)だ。なぜ、我々は歴史を学ぶのか?先人の轍を踏まず、今度は負けないためだ。何故地理を学ぶのか?日本が世界の何処にあり、日本が海洋国家として生きるためにはどの国と同盟するのかを知るためだ。そして、戦車には鉄が、タービンにはレアメタルが、飛行機には石油が軍人には食糧が必要であり、その確保をどうするか考えるためだ。シーレーンの重要性を知り、シーレーンを守るために必要な方策を考えなければならない。
 勿論、ニュートン力学は弾道計算、線形計画法では、近接支援と阻止攻撃と工場爆撃と都市爆撃と機雷投下の最適値を計算するのだ。


 …と書いてもやるきはでないだろうな。