テロとレジスタンス

 「テロは許せません彼らに妥協してはいけませんテロには屈しない!」というのはいいんだが、テロって何?というか、テロとレジスタンスの違いってなんだろう?

 例えば、北朝鮮で人民による体制に対してのテロ行為が行われた時、それはテロなんだろうかレジスタンスなんだろうか?その認定は誰がするの?

 映画とかの創作作品ではわりとわかりやすく「テロリスト」「レジスタンス」が描かれているけど、例えばさ「独裁体制に対抗するために組織されたレジスタンス」なんてあるけど、それって体制からみたらテロリストじゃん。

 誰かが判断してくれるのかね。こいつらはテロリストで彼らはレジスタンスだと。で、その判断基準は?

http://fragments.g.hatena.ne.jp/chanbara/20070730/1185807003

テロリズム

テロリズム(テラー、テロリズム=Terror, Terrorism)とは一般に、恐怖心を引き起こすことにより、特定の政治的目的を達成しようとする組織的暴力行為、またはその手段を指す。現代では行政組織・国家権力・社会・文明に対する過激派の暴力行為・冒険主義をさす事例が多く、最近ではその動機が多様化し、攻撃目標も要人から一般市民に変わるなどしてきている。歴史的には国家・行政組織側による暴力的抑圧(恐怖政治、粛清等)を含み、体制・反体制を問わず暴力と恐怖を活用することで大衆世論を支配する手段を意味した。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0

レジスタンス運動

レジスタンス運動 (仏 Résistance, 英 Resistance)は侵略者や占領軍に対する抵抗運動をさす。または、権威に対し特定の目的を認めさせようとする組織的活動をさす場合もある。レジスタンスという言葉は意図する/しないに関わらず政治的な色彩を帯びている。これは対決する権威、政府、統治体制の正当性が見る者により変わってくる為である。レジスタンス戦士、レジスタンス運動といった言葉と、テロリスト、テロリズムとの間には、その拠る立場に基づく曖昧な相違しか、時には認められない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B9%E9%81%8B%E5%8B%95

 テロと、レジスタンス運動の間に、「厳密な」境界を求め、それが無い以上、テロとレジスタンスは等価だ、というのは不良少女かも。
 あと、上記のように、テロも、レジスタンスも、規範的な単語なので、言葉の再定義合戦になり、砂場の砂掛け遊びのように楽しいかも。


 ただ、その集団が、軍事目標を狙っているのか、一般市民を狙っているのか、そのへんを区別するといいかも。


追記

「軍事目標を狙っているのか一般市民を狙っているのか」→至「軍事目標」の再定義ゲーム。(例:英軍兵士が訪れるパブは「軍事標的」としたIRAとその分派。)イラクにおいてはresistanceをterroristと呼べずinsurgentと呼ぶ。

 分かりやすい例だと、軍需工場への昼間高高度精密爆撃と、夜間低空焼夷弾攻撃。後者は、お題目上は「軍需工場は零細で、下町に散らばっていた」ということだった。あと、広島は「軍港がある」というお題目だったかな。敵軍事力でなくて、恐怖を通じて企図を実現しようとする行為は、まあ、そういうことだと思う。もちろん、米軍が喧伝する精密攻撃兵器だって、爆弾なので、付随被害を与えまくりだし、逆に、市場での自動車爆弾だって、株価を落として経済を通じて軍事力を低下させる、とか言えなくも無い。