民営化

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 一昨日・昨日にNHK総合で「ウォーター・クライシス」という番組を放映してましたが、「左巻き」の部分も多少見受けられましたが全体的には面白い作品でした。

 内容は

 20日の生活用水

 フィリピン インフラの建設・運営能力の無い政府が、仏比合弁の水道運営企業にマニラの水道運営を任せたところ、アジア通貨危機によるコスト増大・国民所得の減少により経営が悪化して倒産し、後を引き継いだ政府も不良債権回収のために水道料金を値上げ、そのために「盗水」が続出し「コレラ騒動」とあいまってマニラの水道事業は崩壊状態に陥った。

  アメリカ 田舎町の水道会社が企業再編の流れで欧州の水道会社に経営権が移り、その後の相次ぐ料金値上げやサービス低下に住民達の怒りが爆発し、水道事業の公営化が行われた。

  イギリス ウェールズでは水道事業を民営化したが運営会社が多角化による放漫経営により破綻、事業を引き継いだNPOが「債券の発行・外部委託」による事業の効率化と「水道利用者の経営参加・外部監視」の市民参加システムにより水道を運営している。

 21日の農業用水編

   インド 独立後の食糧増産計画の一環として乾燥地帯であるパンジャブ州で、大規模な農業開発が行われインドは食糧自給を達成するも、自然を無視した農法(米作・地下水の無制限使用)により水資源が枯渇の危機に陥った。そこで古くからの「ため池・農法」が見直され水の浪費を抑える試みが始まった。

  アメリカ 西部では農業と都市の「水争奪」が激化しており、都市部への水供給確保のために「事実上の農業用水強制買い上げ」が実施され、休耕地の増大が農家に深刻な打撃を与えつつある。中西部では収益を重視するために、トウモロコシ(大量に水を消費し高収益)の栽培、地下水(無料)の無制限使用により地下水脈の枯渇・農地の砂漠化に陥りつつある。

 といったものです。

 あと、いつだかの大停電も、加州の電力情勢の問題だったかな。
 アメリカの健康保険事情も参考になるか。
 
このスレへの返答は

ご指摘の通りでしょう。地域独占について問題は多々あります。そしてNHKは自分が民営化されたくないので、「政治的中立」を破り、自分に都合のよい案件をピック・アップして垂れ流すわけです。

人口減少の香川県がなぜ水不足になるのか?これがNHK推薦のタメ池農業によるわけです。人工タメ池というのは、浅いわけです。これがため貯水量が少なく、少しの雨量変化によって渇水をきたすわけです。つまり、タメ池など一二を深度掘削し残りを埋めて、用水路を新設し、高知県に頭を下げ、四万十川上流などにダムをつくり水利権を得るべきだったのでしょう。あるいは徳島県から回収という手もあります。つまり、香川県の失政です。ただ、タメ池マインドの香川県人は、路線修正できないでしょう。こういったマインドの修正にも数百年を要します。

以上のように日本のような水利権を確立させることが重要であって、多くのアメリカや後進国の例は水利権が「私権」として認識されていないためだとわかるでしょう。つまり歴史が浅いわけです。ただダムに反対してもダメでしょう。もちろん経済を環境に優先させるなとんでもなく、東京マンハッタン計画などで、容積率引き下げなど話になりません。美しい日本は金などに替えられません。もう一間増やしたくとも、建蔽率を守る日本人は大勢います。

この件について指摘を戴きました。
htt://d.hatena.ne.jp/crow_henmi/20050829#1125327486