"「ライトノベル領有権問題」"

ttp://d.hatena.ne.jp/kaien/20050622/p1

あるひとつの土地を想像してみてください。

その土地は、はじめのころは実りの少なく、また作物の出来もいまひとつ、その土地を耕すひとも、その土地の作物を食べるひとも、周囲の人間からちょっと見下されていました。

しかし、長いあいだ熱心にそこを耕しつづけたひとたちの努力のおかげもあり、年々収穫は増えつづけ、ついに他の土地の住人からも注目を浴びるようにまでなります。

はじめは名前もなかった土地ですが、いまでは「ライトノベル」と呼ばれるようになりました。

ところが、ここに歴史はあるものの最近収穫量が減っている「SF」という土地の人間があらわれて、こう言い出したのです。

「そこをはじめに掘ったのは「SF」の人間ですよ。ほら、その畑のはしっこに「平井和正ここを耕す」って書いてあるじゃん……」。

 なんというか、地中海の東側、塩分濃度が高い海のほとりで繰り広げられてる、"2000年前はオレ達の国だった"対"親父も、じいちゃんも、そのじいちゃんもここで暮らしていた"派の戦いみたい。えーと、精神的には青背なんかの薫陶を受けて育っても、盃は電撃から受けちゃった、みたいな。山の中に、武門の一派、まあ、川の穴、とでもしておこう、があって、昔、その武威によって勢力を広げたけれど、ストイック過ぎて皆ついてこれずに、また山に戻ったりして、で、そこへ入門した若い者が、修行をして力をつけて、長老がしめしめあの男も力をつけて、これで彼も新たなる師範となりこの川の穴も(以下略)と微笑を浮かべるなか、俺にはここは狭すぎるぜもうちょっと広い世界で自分を試すぜっ。と、雷撃だか急降下爆撃だか、そういう名前の市井の道場に試合を申し込み、川の穴仕込みの武術で好成績をあげ、それを見た長老とか解説者は、ぬぬぬ、あの拳は川の穴流の動き、とか驚いたりするけど、観客は流派なんてどうでもよく、勝ったもの勝ち。市民は、きっとこう思っている。川の穴の連中、道場での仕合はつえーけど、平台勝負だとちょっとね。なにしろ、飛び道具にゃ弱いからな。使わないポリシーらしいし。飛び道具って?ぱんつはいてないとかぱんつはいてないとかぱんつはいてないとか。

そもそもツンデレ好きの人とかパンツはいてないマニアの人にニーヴンやチェスタトンを読むモチベーションがあるかというと何もなさそうだし。

 やはり、表紙をめくるとヒロインの一覧があって、幼馴染とだだ甘おねぇちゃんとツインテールツンデレと黒髪長髪ストレートな巫女とか剣士とちっちゃい子がいないとダメなんじゃないカナ。主人公が特異な世界に調査に行くと、うっかり墜落して記憶がなくなって(以下略、みたいな展開で。