読了。
あいかわらずの浅井ラボ節。
世界のどこかに正義とか真実があって、悪者がそれを疎外しているとか、人間は本来善であり、コミュニケーション不全がその障害になっているとか、そういうのではなく、弱い人間の弱さくる行動が積み重なって世界がなりたっているという、そんな世界観が気に入っている。
何かを叩いて何かを賞賛するのは、厨な行動だが、いってしまおう。豹の頭を持つ主人公が活躍する大長編、きちんとおもしろいのだが、主人公が絶対正義の立役者だったり、主人公の所属する国家が無謬の一枚岩だったりするのが、吐き気がするほど嫌いだったりする。