超ひも理論とは何か 講談社ブルーバックス


 物質は何でできているのだろう?

 物質はみな、原子でできている。

 原子は、素粒子でできている。

 素粒子は、クオークでできている。

 では、クオークは何でできているか、というのがこのへんの話題。

 10分の1も分からなかったけど、読んで良かった本。長さを持つ「超ひも」が、バイオリンのようにその弦を振動させ、倍音を響かせるという比喩を見るたびに、ひらがなみっつでことみ、という言葉が脳裏に。

 さて、身の回りには様々な物質があって、無機物では分子の性質が反映され、でもって分子の性質は単純なボーアモデルである程度説明でき、それは原子核と電子軌道ということで、中学生の理科だっけ?。その、電子軌道、電子殻というものが、量子力学的な「波」から導かれるものであることは知っている。長さを持つ超ひもは、複数の振動パターンを取りうるということは、このへんから類推できなくもない。

 世界のモデルとして、10次元などの多次元空間を想定し、超ひものレベルでは多次元に振動しうるが、マクロでは3次元、そんな話だったような気がする。