"「シュレディンガーの猫の核心」が核心をついていない理由"

http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20060618/1150590590
素朴実在論的な誤謬の指摘、というあたりでいいのかな。
粒子、というと、リンゴとかビリヤードのボールみたいな、ぎっしりつまったものを想像するけど、そういうものはほとんどスカスカで、まばらな原子核とそのまわりの電子雲からできていて*1、ナイフとかキューが当たると、電子雲同士のインタラクションが働いて跳ね返ったりなんだり。その原子核にしても、スカスカなところに、ちっちゃなクオークがあって、クオークも…な雰囲気。

 本来、世界は量子力学的、物理学的に出来ていて、それが集積したマクロなスケールになると、素朴実在論的な認知が可能で、それが認知の節約になる、そんな感じ。昔の人は、矢は水平にまっすぐ飛んで、勢いがなくなると落ちる、と考えていたらしいけどそんな感じ。


前も書いたけど、スケールに応じた世界の見え方。
http://www.pbs.org/wgbh/nova/elegant/scale.html

*1:という表現が粒子論の誤謬なんだけど