狭い意味でのラノベの現況の狭い観測

今、映画館でやや好調なのが『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』
青春ブタ野郎シリーズ』(2014年4月 - 電撃文庫 既刊12巻)が元である。


2011年7月10日の『魔法科高校の劣等生』発刊を一つのマイルストーンとする、Web小説隆盛後の作品である。
ただ、作者の鴨志田一は 『神無き世界の英雄伝(2007年7月 - 12月 電撃文庫 全3巻)』と、Web小説隆盛前のデビューであり、『Kaguya 〜月のウサギの銀の箱舟〜(2008年4月 - 2009年9月 電撃文庫 全5巻)』とSFっぽい話を経て現代学園ラブコメ(?)の『さくら荘のペットな彼女(2010年1月 - 2014年3月 電撃文庫 全10巻+短編集3巻)』でアニメ化。有能そうな人材を自社で育てる電撃システムが稼働していた様子が伺える。



7月からアニメ化の『七つの魔剣が支配する(既刊12巻、2018年9月 - )』もシリーズ開始は最近だけど宇野朴人は『神と奴隷の誕生構文(全3巻、2010年5月 - 2011年1月)』というよくわからない作品でデビュー(買って読んだ)。これもWeb小説隆盛前のデビューである。『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン(全14巻、2012年6月 - 2018年8月)』でアニメ化。なろう!では異世界転生、チートでハーレムが大人気で「異世界戦記」がなろう!にない作品として少し珍重されていた気も。今では戦記も多数投稿。メディアワークス文庫の『スメラギガタリ(全2巻、2011年3月 - 2011年6月)』は現代陰陽道で好きだったな…。

ただまあ、異世界カルテットの面々とか、転スラとか、そういう広がりには届いていないので…


『魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』はなろう!、『豚のレバーは加熱しろ』はカクヨムだしね。86,ビスコは、あ…、ねぇ?
IPとしては、ストブラが2022年7月の『ストライク・ザ・ブラッド FINAL』までOVA出してたのが凄い。