メキシコ漁師のコピペ

日本のどこかの街。書斎で一人の漫画家が一人で漫画を描いていた。
その絵はなんとも生きがいい。それを見たイギリス人エコノミストは、「すばらしい絵だね。どれくらいの時間、絵を描いていたの」 と尋ねた。
すると漫画家は「一日中だよ」と答えた。
エコノミストが「もっと分業をしていたら、もっと漫画が描けたんだろうね。おしいなあ」と言うと、漫画家は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
するとエコノミストはまじめな顔で漫画家に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。
いいかい、きみは、もっと分業して漫画制作をするべきだ。 それで描いたコミックスを売る。
お金が貯まったらアシスタントを雇う。そうすると執筆量は上がり、売上も増える。
その儲けでアシスタントを2人、3人と増やしていくんだ。やがて大プロダクションができるまでね。
そうしたら自分で漫画を描くのはやめだ。
脚本家にシナリオを書かせ、それで専門家にコンテを描かせる。着色はグラフィッカーの分担にする。マーケターに市場を調べさせシナリオに反映させる。
その頃にはきみはこのちっぽけな自宅を出て六本木に引っ越し、四谷、虎ノ門へと進出していくだろう。
きみはヒルズのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」




メキシコ漁師のコピペ

メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。
すると漁師は「そんなに長い時間じゃないよ」と答えた。
旅行者が「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」と言うと、漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」
と旅行者が聞くと、漁師は、「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。
いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。 それであまった魚は売る。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」