エターナルパンク修理

たとえ話だけど。


自転車のタイヤがパンクしたというので、パッチ当ててはい、千円、みたいなことがあった。
暫くしてまたパンクしてやってきて「一回作業したら、ずーっとパンクしないと思ったのにまたパンクするなんて」と。
「賞味期限が切れたら賞味できないんですか?」
的ではある。
一回一回、契約書取り交わして「パンクを修理しても、別の場所がパンクする可能性がある」「パッチ当てたところも、自動車事故や段差で強い衝撃が当たると裂けることがある」なんて説明するくらいなら、最初からそんな仕事しねぇよ…


「パンクしないタイヤないの?」
「固形物が入ったノーパンクタイヤは、乗り心地が悪く、重く、扱いにくく、クッション性が悪いのでスポークが折れます*1
「空気入りタイヤでパンクしないの作れないの?」
「パンクしないチューブに皆が一本数千万円出すんだったら、ノーベル賞学者や米軍や人民解放軍が本気で研究してカーボンナノファイバーや特殊フィルムを使ってパンクしないチューブを作るんだろうけど、普通に考えたら普通の自転車には普通のタイヤをつけて使って、パンクしたくない場合は分厚いタイヤのオフロードバイクを用意すれば済むので。あ、専用フレームにオフローダーのタイヤを付けたのをペダルで漕ぐのは勧めません。重いのですぐに放棄すると思います」


みたいな話をする羽目になった。
「一生、パンクと付き合わないといけないの?」
「そうですね。自転車に乗らなくなれば、パンクも気にならなくなります」


このへんの話、面倒なんで「虎を捕まえるまえに屏風から虎を出してください」論法がいいのかな…

*1:チューブレスタイヤにシーラントというパターンもあるようだ。