サピエンス全史聴いてる

とりま、筆者の言うには、多神教は宣教しない。異教徒を支配しても改教を強いない。ローマ帝国キリスト教徒にユピテルを信仰せよとは言わなかったし、ユピテル信者は世界各国に布教しなかった。キリスト教徒を迫害したのはローマの神に敬意を払わず否定したからで殺したのは5000人程。一方、カトリックプロテスタントをサン・バルテルミの虐殺で一万人は殺し、教皇は喜んで虐殺のフレスコ画を描かせた。30年戦争なんかでは莫大な死人を出していると。
 で、共産主義も宗教に似ている点があり、それは自由主義、資本主義も同じであるという章がこれから。最後の審判からの千年王国が、世界同時革命からの労働者の楽園と似ている話はよく言及されるね。


あ、

  • 一神教は「悪」「不幸」を説明できない
  • 善悪二元論宗教は、それらを調停する上位『何か』の存在が要求される
  • これらを説明する簡単な方法があり、超越者で創造者である唯一者が『善』の存在ではないと設定することだ
    • しかし、それを受け入れた宗教はない

ってあたりは思考パズル的で面白かったな。