"市街地での対戦車伏撃戦術(チェチェン軍対戦車歩兵戦闘群)"リンクを再掲

https://rev.hatenablog.com/entry/20091021/p1

1995年、四半世紀ほど前の話である。21世紀頃から多種多様な「ドローン」が開発。プレデターのような対戦車ミサイル搭載の攻撃型「ドローン」だけでなく、安価な偵察用ドローン+歩兵用対戦車ミサイルの組み合わせというやり方もあるからな。索敵→照準→発射→退避→陣地転換… みたいなプロセスでドローンを使って敵が事前に設定した射撃ポイントに達するまで隠蔽壕に入っていれば、雑な準備砲火にも強い(ので、クラスタ爆弾やサーモバリック弾頭使ってるんだろう)。

2006年夏の第二次レバノン紛争で、メルカバ戦車が被った損害

  IDFはレバノン戦線に370〜400両の戦車を投入(メルカバMk.2,Mk.3,Mk.4)。
  52両の戦車が損害を受けた(うち45両は対戦車ミサイルもしくはロケットで、
  うち7両はIEDによるもの)。45両のうち22両は24発のミサイルで装甲を貫徹され、
  22両のうち3両は弾薬が誘爆した。
  なお52両のうち下記5両は完全に撃破された。
 (略)
   全体で30名の戦車兵が戦死。

http://www.militaryphotos.net/forums/showthread.php?162504-Trophy-tank-defense-system-operational

結局ヒズボラのATGM*1チームも全滅したらしいですが、IDFは敵を侮ったツケをメルカバの重装甲で何とかカバーするという、稚拙で酷い作戦だったと思います(電子戦対策まで切磋琢磨してきたヒズボラと比べ、IDF全体がgdgdでした。予備役や退役軍人からの批判も多かったようです)。

http://minkara.carview.co.jp/userid/141944/blog/14485484/

十分準備されたATGMチームは、不用意に突進する戦車部隊に大きなダメージを与えることができるが、しかしチームは全損、と。

https://rev.hatenablog.com/entry/20130113/p2

ここも2013年の記事の再掲。旧式のATGMは2世代までは有線誘導、2.5世代はレーザー照準のセミアクティブ誘導だが、どちらにせよ照準器で敵戦車を照準し続けなければならず、戦車部隊側からみれば「発射チームをコロコロすればミサイルは当たらない。誘導線を切っても当たらない」と、ミサイル発射場所へ猛砲撃だからなあ。

*1: Anti-Tank Guided Missile