若者の車離れ

これを転載するのは三回目くらいだが。

 きわめて個人的な見解で恐縮だが、かつて車が若者にツールとしてもてはやされたのは、車を介して他人とつながりが持てた時代だったからに思える。そのプロセスで「他とても楽しい」と彼等が感じ、必須であったからこそ、車は人々にとって重要な製品だった。しかし現在は車を使わずとも人とコミュニケーションが容易に図れるようになり、さらに環境問題や景気の話もあって、自動車が決して必要なツールでは成り得なくなっている。

MFi Vol.53 P009

タタ社 "ナノ"発売に際して

2008年1月に発表され、10万ルピー(発表当時のレートで約28万円)カーとして話題を呼んだ。それまで、最安値がスズキ マルチあたりの数十万ルピーであり、この価格は革命をもたらすと騒がれた。
そのころの報道で、こんな現地の声が流された記憶がある。
「早速予約したよ。これまで、家族が病気になったとき、バイクに乗せて医者に連れていってたが、これがあればクルマに乗せて病院に送っていける」