世代間の継承にまつわる話

http://anond.hatelabo.jp/20100606171830
まず、ピラミッド型の社会構造を前提として、
「(大人の)世界を知らず、万能感の中にいる少年が、通過儀礼を経て(大人の)世界へ参入する」
という話をやれば、ある種の人は満足するんだろうけど、しかしねぇ。


ある種の人が大好きな成長物語は、人が壁に対峙し、それを乗り越える(乗り越えられない)話で、それも、最初は乗り越えられなかった壁を、「断念」「自己変革」によって乗り越えられるようになる、っていうお話だけど、痛みを伴う話はちょっと流行らない気はする(自己変革とは、たいてい、甘えや万能感*1の「断念」である場合が多い)。空から落ちてきた美少女が与えてくれた異能で壁をぶち壊す話のほうが甘い雰囲気。



http://satetsuginokikakuha.hatenablog.com/entries/2009/12/02
http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20091202/p1
http://togetter.com/li/317900

参考:何度も転載:物語には二種類しかない

もうだいぶ前ですが、アメリカ人の映画脚本家と、物語の構造について話したことがあります。彼は、「物語には2種類しかない」という持論の持ち主で、「人が穴に落ちて這い上がる話か、穴の中で死ぬ話」の2種類しかないということでした。面白い仮説です。

http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report24_2885.html

 人が穴に落ちた場合、這い上がるためには、いくつかの前提条件があります。まず、当たり前のことですが、「自分は穴に落ちている」という自覚が必要です。その上で、穴の大きさや深さや土質、何らかの道具は確保できるか、あるいは外部との通信手段はあるのか、食料や水、そして体力はどの程度保つか、などなど特殊な状況下における「情報」と「資源」を考慮し、這い上がるための方法を考え、実行に移すことになります。

*1:追加で、「誇大自己」もいれておこう