"リアルは踏み台にするもので足かせにしちゃいけない"

 例えば大ヒットドラマ「仁-JIN」は江戸時代に現代の脳外科医がタイムスリップという荒唐無稽なストーリーです、が、マンガの中で当時の風俗や医学考証、そして、現代医学をあの時代に代用できるものがないか、という部分は専門家も交えて非常にリアルな考察で描かれているため、とても面白い、かつ、ストーリーに骨太の設定が加わった、まさに理想の「リアリティー」だと思います。

http://plaza.rakuten.co.jp/fantag/diary/201211060000/

本当に必要なのは物語内部での整合性*1だけど、指輪物語のごとき作品世界を製作するのも、その世界観をユーザーにインストールするのも大変なので、できるだけ現実(史実)を援用すると利便性があがる、って話。

本当の真実というものはいつでも真実らしくないものだ。 真実をより真実らしく見せるためには、どうしてもそれに嘘を混ぜる必要がある。 だから人間はつねにそうしてきたものだ。

ドストエフスキー
どちらかというと、嘘を信じ込ませるには真実を混ぜろ、という格言の方が適切かな。


高いところから飛び降りて、地面に穴が開くのがギャグマンガ、包帯でぐるぐる巻きになる*2のがコメディ、救急車で運ばれて急展開になるのがシリアス。

*1:現実世界との整合性でなく

*2:そして、次のシーンで包帯は無くなる