事実命題と価値判断、と比喩

 事実命題は、「○○市長が、☓☓であると発表した」というものね。
 価値判断は、「○○市長は、良い(悪い)」というもの。
 後者は、その内容が広く認められたものでないものでも言論の自由の対象だと思うが、前者は、それが注意深く扱われたものでなければ、社会に混乱を招くかなあ。
 もうちっと難しいのが比喩で、「○○市長の業績を振り返ると、彼は、偉大な"巨人"である」と述べた場合、90%以上が比喩表現であると理解されると思うが、「巨人であると述べられたので、○○市長が身長が倍増する奇病に掛かったと受け取り、市債を安価で手放してしまった。デマを流した奴に謝罪と賠償を要求する」と当たりに来られても困るなあ。もうちょっと飛躍すると、偽りの事実命題を「高度な比喩」と主張し、それがわからないのはリテラシー不足である、と主張する例が考えられ、これも困る。