"世の中は、巧妙に隠されてはいるけれど、いっぱいある高度な数学"

http://d.hatena.ne.jp/akira_you/20100201/p1

ケータイ(のような何か)

狭い帯域で多数の通話を実現するために、時分割(昔のデジタル)とか符号分割多元接続(CDMA) とか使ってる。時分割は、なんとなくわかるが、CDMAは良くわかんない。うん。

オーディオの設計

昔は、LC回路なんかを一杯並べて、周波数特性を調整していたらしいけど、今ではフーリエ変換DSPで(以下略

アレ

暗号解読

 これは、数学の花形だね。このために、各国はコンピューター(のようなもの)を開発し、暗号作成に、暗号解読に、数学者を動員した。
 「数学なんて役に立たない」なんていう言葉が好きな某国では、どういうことをやると暗号が解読されてしまうのか、無知であり、どんどん解読されてしまった*1。あ、墜落だか漂着したときに機密書類の破棄に失敗したことを、知らん振りをし、そのため、暗号が解読されていることすら自軍に伝わらなかった、なんていう話もあったような。

OR

 線形計画法は、まさにそのために開発された。前線と後方、戦力をどう振り分ければ有効なのかを評価検討する手法。そのためかどうかしらないけど、日本の兵器は、輸送途中の洋上でどんどん撃沈された。船団護衛に戦力を振り分けた方が、洋上で撃沈されるより、結果的には有効だった筈だが。
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/7769/kr/kr9.html

弾道計算

 このために(こればっかり)、エニアックが開発された。
 偏差射撃や爆弾投下には、ちょっぴり複雑な計算が必要だけど、それを実現した照準機構にも、数学は使われたのかな。高空からの精密爆撃を実現(しようと)した、ノルデン式照準器も、後期には(ry

乱数

 連合軍は、確率を用いて作戦計画を立てた。
 一方、某国では、サイコロを振りなおした。

"百発百中の一門の砲 百発一中の砲百門を制す"

参考
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1425341074


ちょっと良さそうなスレがあったので転載

33 名前: コックニー 投稿日: 2000/12/21(木) 02:08

第2時大戦中、Uボートによる魚雷攻撃から輸送船団を防御するため
Uボートの攻撃パターンや、爆雷攻撃に対する回避パターン
などの解析がORの大規模な応用例。
後に太平洋戦線で特攻による被害を防ぐためこの手法が応用される。
その結果、駆逐艦などの小型艦艇は個艦防空力が小さいので、対空火力による
撃墜よりは、回避運動を行って特攻機の突入を避ける。
反対に大型艦は大きな対空火力を生かすため特攻機に対し側面を晒して
対空火力を最大限発揮すると共に、命中精度を上げるため回避運動を
行わないという結論が導き出された。
戦後、フィリピンの捕虜収容所でこの話を聞かされた航空部隊関係者は
水杯で送り出した戦友が、紙と鉛筆の計算で落とされた事に激しく
動揺したそうです。

http://yasai.2ch.net/army/kako/977/977156955.html

71 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2001/01/08(月) 02:24

>33
コックニー殿へ

>後に太平洋戦線で特攻による被害を防ぐためこの手法が応用される。
>その結果、駆逐艦などの小型艦艇は個艦防空力が小さいので、対空火力による
>撃墜よりは、回避運動を行って特攻機の突入を避ける。
>反対に大型艦は大きな対空火力を生かすため特攻機に対し側面を晒して
>対空火力を最大限発揮すると共に、命中精度を上げるため回避運動を
>行わないという結論が導き出された。

私の持っているORの古典、Method of Operation Research
(モース&キンボル著)とは意図が少しずれているので 、
参考までに和訳を上げておきます。


以下和訳部分
(第5章1.5節、84ページ)

提案戦術

1.
「全ての艦艇」は、高高度からの特攻機に対しては艦艇の側面を向け、
他方、低高度からの特攻機に対しては側面を向けないようにすべきである。

なおこの提案は艦艇に特攻機が命中した際のダメージは特攻機を迎える
角度によって大差が無いとの仮説による。
もし大差があるならば、本提案は見直されるべきである。

2.
「戦艦、空母、巡洋艦」は上記の回避運動を「急速」に行うべきである。

3.
駆逐艦および小型艦艇」は上記の回避運動を「低速」に行うべきである。
急速に回避運動して対空火器の命中精度を下げてないこと。

4.
これらの最適戦術を取った艦艇への特攻機の命中率が29%に対して、
そうでない場合は47%であった。

36 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2000/12/22(金) 11:10

>33
西研究所では、攻撃隊の効果を算出した事がある。攻撃隊300機で
機動部隊に攻撃かけると
敵迎撃機により150機に減る
外輪形陣突破に際して15機まで減る
敵空母の対空砲で4機にまで減る
確率上爆弾は命中せず
敵空母んの対空砲で2機まで減る
外輪形陣の突破で1機位残る

通常攻撃は効果がない事の証明だったそうです。

http://yasai.2ch.net/army/kako/977/977156955.html

37 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2000/12/22(金) 12:30

>36
これが正しいならば、マリアナ沖では3000機くらいで攻撃
掛けたことになってしまう……ってツッコミが当時から
無かったっけか?

http://yasai.2ch.net/army/kako/977/977156955.html

38 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2000/12/23(土) 12:03

>37
確かツッコミを入れた方がいたはず!当時の参謀頭悪いなあと思うのだが、
撃墜されるとは違って攻撃不能であるという事の証明である事、
3000機と言った素晴らしい参謀は帰還した攻撃隊は全部無傷で帰還さ
せる事が可能な方なんでしょう。

こんな事言った参謀もいましたよね。現在の零戦では防弾装甲が無いので
未熟な搭乗員では使い物にならないと堀内さんが指摘したら気合と根性で
弾を避ければ良いと言われたそうだ。ちなみにこれを言った方はとても有
名な方

58 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2000/12/26(火) 00:26

たしかドイツの数学者が配給のパンの重さをしらべて
「分布曲線の極大が規定の180gではなく160gだ。
パン屋てめえ小麦粉誤魔化してやがるな!?」
って迫ったのが標準偏差の初の実戦利用だったとか。

で、この数学者にパン屋が困って、次からは数学者に渡すパンだけ180g以上になるようにしたら
これもまた計られて「てめえ、分布曲線が180g以上にしかなってねえんだよ。
なめんなゴルァ」と再度ボコられたという。

60 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2000/12/26(火) 01:14

>>58
んじゃついでに、統計学で出てくるポワソン分布の最初の当てはめ
例は、プロシア陸軍で馬に蹴られて死んだ兵士の連隊ごとの人数だっ
たそうな。
スレどおりWW2に話を繋げると、ロンドンに飛来したV1ロケットの
落下数の分布がやはりポワソン分布だったので、V1の誘導性能はた
いした物ではないことがわかったんだとか。

追記:ポワソン分布によるV1落下調査の具体的には、こちらを
http://transact.seesaa.net/article/112401222.html


数学的リテラシーは、軍事のために大事な気もするが、それより、日本には9条があるから、それを唱えたほうがいいのかなw