アキカン Vol.6読み終わったので続きを読む。
ナショナリズムについて。敗戦で、過去の日本と切断され、そしてバブル崩壊により、経済による自己確立にも失敗した日本のあり方について。
他方、僕が『動物化するポストモダン』で言いたかったのは、経済的な裏づけがなくても、動物性には論理的な必然性があるのだから、もっとそちらを突き詰めてもいいのではないか、ということです。
p259
僕が考える「動物的」な生き方というのは、たとえば自分の承認欲求は自分で処理しろ、大きなものに包まれたいという欲望を断念しろということです。動物はむろん経済的に自立しなければならない。実際の動物も自活していますしね(笑)。
P272
たとえば岡田斗司夫が強調することですが、オタク文化は、カウンターカルチャーではない。オタクは、抵抗や抗議というかたちでさえ社会と関らない。オタク文化は、むしろ子供たちの王国をつくる文化です。成熟を拒否したまま、いかに脱社会的にだらだらと年をとるか、そういう壮大な実験をやっていると言ってもいい。
P260
広い意味でのオタク、でも、
- 初期の、サブカルチャー、カウンターカルチャー志向の群:「おたく」:大塚某
- 00年代初期、クールジャパン、世界を制覇すると言われた群:「OTAKU」:実在するかどうか謎。村上隆、森永卓郎
- 第二世代オタク:「おたく」「OTAKU」以外はここに該当すると思われる。
- 第三世代オタク:屈託が無いらしい。
- ヲタク:この言葉の使いどころはよくわからない。
など、いろいろ層はわかれそう。どのヘンをさして発言しているのか、ある程度明示しないとスレ違う可能性も。