http://d.hatena.ne.jp/yumyum2/20080511/p1
技術レベルからいうと、中国どころか、北朝鮮対日本、位の差があったのかな。
米英独伊、とは、モータリゼーション、ラジオの普及、それらの差が決定的という話も。
耐熱合金をつくるレアメタルの所有や、アルミ精錬の電力、というインフラは、一朝一夕になんとかなるもんじゃ。
日本人の好きで得意な「カイゼン」は、設計を勝手にカイゼンしてしまい、パーツ単位では向上したように見えても、結合段階で不具合を起こすこともあるとか。
* 大砲は微妙なことで着弾する位置が狂ってくる。一発撃つたびに衝撃や熱などで砲身が歪んでくる。大和はそれも織り込んで何発目か、いつ積んだ火薬と砲弾なのかまで計算するシステムがあったが当たらなかった。
1000分の1度まで、角度を合わせたとしても、海は動くしなw
今はスタビライザーがついているので、アレだけど、それでもSEPは広そう。
* 国家予算の4%とのべ300万人以上を費やし、エアコン完備の「大和ホテル」としての使い方しか思いつかなかった。米国は陸上への艦砲射撃に積極的に投入した。
撃つと砲身の交換が必要になり、これまた手作りで以下略。大和ホテルの維持費が以下略。
* 海軍は様々な要求を出すだけで、エンジンの開発は民間企業に競争試作させていたが、その結果、どちらの会社も受注を勝ち取るのを最優先し、技術の発展性などを顧みる暇もなかった。
ムリな要求を出す、小型で軽くて高出力で燃費が良くて、みたいな要求を出してくるので、すると、ムリな設計を出してきたりするとか。
* 日本の工業には大馬力の航空用液冷エンジンを量産する精密さがなかったので、B29による本土空襲を阻止できなかった。
排気タービンが(以下略
* スピッドファイアやメッサーシュミットに使われた液冷エンジンは馬力を上げても縦長になるだけで断面積はさほど変わらないので、載せ替えは簡単。一方、空冷エンジンは馬力を上げると断面積、口径が大きくなるので、新型エンジンを搭載するには胴体を再設計しなければならない。だから零戦の改良よりも後継機完成にかかりきりとなったが、ことごとく開発に失敗した。
* その原因は、技術的な体力の問題。日本で唯一の液冷エンジンを積んだ戦闘機・飛燕は、ドイツのダイムラー・ベンツ社の液冷エンジンをライセンス生産したが、精度の高いクランクシャフトがどうしても作れなかった。
レアメタルとマザーマシンが以下略。
日産とトヨタが直6を作り続けたのも、そのトラウマ?現在、直6の乗用車はBMW以外マイナーだけど、もしや
* 造船は現場の力が非常に高かったが、先端産業の航空機は、現場力はやや低い水準だった。
造船は、重たいものを扱うので熟練工を回し、一方、航空機は軽いものを扱うので動員女学生などをまわした。一方、アメリカは、精度が重要視されない造船所で、女子供に動力機械の操作をさせ、熟練工に航空機をつくらせた。という噂を見たことがある。
* 無線機が通じない理由は、真空管の性能に問題があり、機体の振動で真空管のフィラメントが切れてしまった。米国では割れないメタル・チューブの真空管が使われていた。そういった周辺機器の開発レベルが相当遅れていた。
VT信管が壊れない理由がおもいつかない
* ユニークな技術を持っていたが、軍がその重要性を理解できず、精神論が先行してしまった。
日本兵が、アメリカのレーダーに使われているアンテナを見つけた。新しい形だ。これは何だ?アメリカ兵曰く。あなたこれを知らないのか?ヤギアンテナだ。あなたの国で開発されたアンテナだ。
まあ、アメリカやイギリスは、国家の勝利を目的に戦い、日本は自意識の充足を目的に戦い、どちらも目的を完遂したようなので痛み分けというところか。