死んだからには殺人と同じ。看過したからには殺人と同じ。あなたの募金があれば死ななかった。殺人と同じ。

殺人の話にしてもそうだけど、責任を果たすべき人が誠実であれば世の中は簡単に回ると思う。

http://d.hatena.ne.jp/NOV1975/20070929/p2

 この文字列を作成した人間は、アフガニスタンの飢えた家族に、どれだけの責任があると思っているのだろう、と形式疑問文を書くけれども、ハイと答えれば、じゃあ今すぐ募金してこいよ、イイエと答えれば、この認否人め、とジャングルは地獄な対応を装丁しているわけではないので、形式疑問文の解答は不要です。
 殺人と、傷害致死と、業務上過失致死、そういうのを分けて考えればお互いに生きやすいと思う。自分の保護下にある人間が、死に至った場合、殺意が認定されれば殺人罪になるし、なければ保護責任者遺棄とか。知人の殺人に、助言すれば共謀が取られるかもしれないし、止め切れなかったら、別に起訴はされなそうな気もする。勿論、自分の保護下にある児童であれば、保護者に責任の一旦が認定されるだろう。
 というわけで、何にどれだけ責任を果たすべきか、基準はマチマチなので、法律の出番となるのでは。飲酒運転とか、轢き殺したほうは、いや、酒の上の過ちだから、まあ、水に流してよ、みたいな雰囲気だし、殺された側は、飲んだ分、責任重大だろ、みたいに。

 
 まあ、「あの車が事故を起こしたのは、蛇行運転するあの車を体当たりして止めなかった俺が悪い」「いや、彼に酒を提供した俺も」と、各自自虐力を盛大に発揮するのも微妙な風景ではあろう。