ちょっと食い違っている話

(1)地方の生活は東京に本社のあるコンビニやファミレスなどのチェーン店で埋め尽くされている。もはや地域に密着した企業、食堂、商店などは完全に弱体化し、地方の人間にとってもはや身近なものではない。

(2)にも関わらず法人税は本社のある東京に集中してしまうために、地方の消費自体が拡大してもお金が結局東京に逃げて、地方の税収が全然増えない結果になる。日本でミリオンセラーやベストセラーを連発している作詞家や作家が、所得税を日本ではなくアメリカに納めているようなものである(実際そういう問題が起こっている)。

http://d.hatena.ne.jp/qushanxin/20070906

それがどんなであるかは、多くの本に書かれていることなのでここでは繰り返さない。ここでは「由布院の小さな奇跡」を取り上げるに留めるが、由布院の成功は東京を真似なかったことにあることは、どの「由布院本」にも書いてある。由布院が切磋琢磨している間、他の地方は一体何をしていたのか。

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50907479.html


 たとえば、ある地方の有名旅館なり工場を仮定する。もしかすると、その会社はなんとかホールディングスの子会社で、親会社の本社は東京とかモナコにあり、経営者の住民票は港区とかパナマかもしれない。「地方」の価値や消費は、東京や国外に移転している、と。


 ただ、地方が、純粋に搾取されているとは思えないんだけど。