自由意志について

http://d.hatena.ne.jp/sirouto2/20070204/1170509013
 自由は、制約からの解除、を通例意味する。
 人間の思考は、化学・物理反応の産物であり、それを解除して存在することはできない。ミームであれば他の個体、社会資本に言及するけど、それも同様。
 ただ、通常我々は、そのへんのものを制約とは捉えない。昔は、制約というと世俗権力だったけど、宗教権威、マルクス的なアレ、フロイト的なアレ、も、制約と捉え、そこからの自由を思考する人もいる。文化人類学とか、相対性理論とか。



追記。自由という言葉を聞くと、誰の、何からの自由、という観点が気になる。通常、市民の、権力からの自由、という意味で使われるけど。情報のコントロールで市民の選択を制限する、という観点もあるし、経済状況が自由意志を制約する、という観点もある。もっと敷衍すると、文化(や集団的無意識)が、個人の意思を決定付けている、という見方もできる。さらに敷衍すれば、重力が人間の行動を制約し、制約の持続が人間から空へ浮かぶという意思を奪っている、という表現も出来る。と、敷衍すると意味が無いですね。という意味。