"私が脳死移植に断固反対する理由"

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 また、小松氏は、移植をすればより長く生きられるという前提そのものにも疑問を
呈する。臓器移植をしなければ助からないが、臓器移植をすれば命が助かり、その方
がより長く生きられると考える根拠は、必ずしもデータで裏付けられているものでは
ないと言うのだ。更に、臓器移植を受ければ、その後の人生は免疫抑制剤による免疫
力の低下からくる感染症との熾烈な闘いになる。移植した臓器で生きられる年数も限
られているケースがほとんどだ。にもかかわらず、なぜそうまでして脳死移植を推進
しようとするのか。小松氏は疑問を呈する。

 小松氏と宮台氏の腎臓を誰かにくれてやって、透析を週三回受けてみれば、移植を希望する理由がわかるかもよ。

 しかし、そうした実質的な議論を全て横に置いたとしても、小松氏は、何をもって
人の死とするかの基準を国や政府が決めることに、根本的な問題があると主張する。
人の死生観という人間にとって最も根本的な価値観は、国によっても個人によっても
さまざまであるべきで、単に臓器を有効に活用したいというだけの理由で国や権力に
それを決定する権限を与える法案には、何があっても断固反対していくと小松氏は言
う。

 こういうひとを、海外移植希望児の両親とテレビ対談させると、おもしろいと思う。