http://d.hatena.ne.jp/CAX/20060220/hihan
ここにこそ、『ネット批判の脆弱性』が存在するのではないかと思う。
既に「批判」という言葉に脆弱性が含まれている現状が、最大の難問なのだ。
批判の脆弱性は、メタ批判に弱いところにある。「批判を行う人間は、人格が劣っている」、というメタ批判に極めて弱い。なにかを褒める場合、その論拠をもとめられることは少ないが、批判する場合、作品を全部読んだのか、作者の発表物を全部読んだのか、ゲームを極めたのか、そういう批判に答えなければならない。我々が、わからないものは口を噤め、という論理に対してどう答えるのかは一つの課題。でもまあ、結論は簡単。高い倫理の恣意的適用、というあれだ。