"「知的な人」と思われたい、という下心"

http://d.hatena.ne.jp/takopons/20051217/1134781516

複雑で難解なワードを駆使して、一見すると高尚で緻密そうなエントリを書き、読者を混乱させ「なんだかよく分からないけど、こいつはスゴイぜぇぇー!」と、反射的にブックマークさせることができたら勝ち――というようなムーヴメントがブロゴスフィアの一部の人にはあると思われる。

 いやだから、一般人は日常で日常語を喋っているけれど、ベタな世界ではベタ語、メタな世界ではメタ語で喋った方が都合がいい。メタ語、ベタ語を日常語に落とすと、意味が削られるか、曖昧になる。それを補充するのがまあ、記述者の器量といえば器量なんだろうけど。
 「言葉の背後にある関連情報を欠如したまま、読者の持つ情報を再構成して必要な情報を伝える」のって、まあ、面と向かって話したって難しい。*1単なるレトリックの問題とは違う、と思っている。


 そんなわけで、反専門用語派には良い印象をもっていない。もちろん、一般人に伝えるべき立場で、一般語を使わないというのはどうかしているけど。

*1:大昔から、PCの説明書はギークが書くから難しくて、一般人が書けば読みやすくなる、なんて主張があったけど、結局、画面を見ながらこのボタンをクリックして、という本が残っているくらい。