"技術ニッポンの黄昏"

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もし、技術屋が事務屋の御意にかなうように、すすんで法的規制「以下」のことをする傾向があるというのがほんとうなら(耐震強度偽装事件を見ると、どうもほんとうらしい)、それは戦後日本の繁栄を支えてきた「技術者のエートス」というものが死滅しつつあるということである。
そのような国に明日はあるのだろうか?

明日が無くて、誰が困るのか?
なんとかえもんは、明日があろうとなかろうと、資本をどこか適当な国で回すだろう。
市民は、100円ショップへ行き、ドンキへ行く生活だ。
大手家電メーカーは、GEのごとくファイナンスに生きるに違いない。
建築士も技術者も、それはエートスに反する、と言ったら、じゃあ事務所変えるよ、と言われるに違いない。

資本主義社会の構成員は、毎日の消費行動こそが投票行為になっている。特定アジアのテレビを見て、特定アジアの商品を100円ショップで買って、特定アジアの服をチェーン店で買って、それでいて技術者にエートスを要求するのね。