◆先日のことですが、40代も半ばを過ぎようとしている上司の機嫌でも悪かったのか、なにやら部下を相手に怒鳴り散らしている声を耳にしました。曰く、

 「オマエラ、若いやつらは理屈ばかりで、まったくなっていない」
 「オレが若い頃は、そんなじゃなかった。自分の仕事は死ぬ気でやった」
 「オレができたんだから、オマエラもそうしろ」

すると、怒鳴られている「若いやつら」のうちの1人が、そのような状況に至った経緯を説明しようとしたのですが、上司は全く聞く耳を持たず、さらに取り乱して怒りを爆発させてました。

 昔は終身雇用の夢があった。
 昔は年金が破綻するとは思われていなかった。
 昔は働いていれば、配偶者が見つかると思われていた。
 昔は―――
 と、若者も語りたいに違いない。
 

今の日本の会社にいる「上司」が、えてしてマネジメント能力に欠けていることを物語る笑い話があります。
不運にも大会社からリストラされてしまった「部長」が、再就職の面接に臨みます。
先方の採用担当者は、この部長のスキルを問います。

 「あなたは、何ができますか?」

するとこの「部長」は、自信マンマンに答えました。

 「部長ならできます」