椅子取りゲームの眺め方

椅子取りゲームを見てあるブロガーはこういった。
「"椅子取りゲームを勝ち抜く10のライフハック"を書こう」
別のブロガーはこういった。
「椅子取りゲームの非倫理性を断罪しなければ」


翌日から8時15分に出社するようになり、翌週には8時に出社するようにしました。早く着いて、一人でできる仕事をどんどん進めておくと、おもしろい仕事を依頼されるようにもなりました。今までは目の前の仕事で精一杯だったので、誰も声をかけてくれなかったんですよね。余裕ができるようになると、任せてもらえるようになり。「ああ、みんな(先輩や上司たち)見ていたんだな」と感じたことを覚えています。

http://blogs.itmedia.co.jp/tooki/2012/03/859-2d5a.html

アップルの強さは、単にデザインやジョブズの現実歪曲空間だけにあるのではない。柔軟な雇用関係のもとに、「いかに製造コストを下げるか」「どこまで在庫を減らせるか」「どうやって優秀なソフトウェア・エンジニアを雇うか」に常に目を光らせ、「魅力的な製品を安く」作る事に最適化している点にある。

日本の家電メーカーは、未だに終身雇用制の呪縛に縛られているため、工場の閉鎖も簡単にはできないし、技術者の入れ替えもままならない。それどころか、コスト削減のために新卒の採用を減らしているため、平均年齢が40才を超えている(参照)。今までソフトウェアを軽視してゼネコン・スタイルで開発をして来たために、社内にはソフトウェアが自分で書けるエンジニアはほとんどおらず、自分でソフトウェアも書けないくせに、給料だけは高い「自称エンジニア」が仕様書だけ書いて下請けに丸投げしているのが現状だ。

中国にアウトソースした方がはるかに安いハードウェアをコスト高な自社工場で作り、逆に、もっとも大切なソフトウェア開発は社内で作る事ができずにゼネコンスタイルで下請けに丸投げ。アップルとまともな戦いができないのは当然だ。

そろそろ、「会社は誰のためにあるか」という根本の部分から見直さないと日本の家電メーカーは世界で戦えない。TPP で市場を開放する前に、しておくべきことは沢山ある。

http://satoshi.blogs.com/life/2012/03/apple-sony.html

育休フィーバーの影で犠牲を強いられる“正直者”たちの鬱屈

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20120229/229264/


現在、多くの企業で育児休暇制度が充実してきている。これは本来、好ましいことであるはずだ。その一方で、育児休暇を取る同僚のぶんまで仕事をこなしている人がいる。“しわ寄せ”を受ける人がいるのは事実だ。そういう人たちの複雑な心境を理解すべきだよね、という記事だった。

http://d.hatena.ne.jp/Rootport/20120309/1331298873

気になったのは一点。

「権利を主張するのは果たすべき責任を果たしてから」

という一言。

正しくは、「しわ寄せを受けた同僚が『権利を主張するのは果たすべき責任を果たしてから』と休暇をとった同僚を責めるのではなく、『休暇制度を定めるなら、マンパワーをフォローする制度も必須である』ことを、休暇取得者としわ寄せを受けた同僚が共に会社側へ働きかけるべき」なんだろうけど。往々にして、「私は休む権利があるから休む。あなたはあなたの権利を取得すべく、社長へ直談判してこいwww」になりがちな気がする。